よい土のつくりかた

農業テキスト

たーです。今回は土についての続きになります。

前回は土の基本的な知識について自分が知っている範囲で書かせてもらいました。

今回は、よい土のつくりかたについて書いていきます。

よい土のつくりかた

  1. 耕す。
  2. pH調整する。
  3. 堆肥を入れる。
  4. 土の状態の調べ方。

1.耕す

土は1年もすれば降雨や人、農機などで締め固められていきます。

新鮮な空気を土中に入れるために耕起します。

耕起すると土の中に潜んでいた病原菌を日射や外気にさらして死滅させることができ、さらに新鮮な空気が土に混ざることで、土中の微生物が元気になり活発に働くことができます。

『耕す』ということは土づくりの第一歩です。

基本的に30㎝まで掘り起こし小石やゴミ、雑草、昨年の農作物の根を取り除き、大きな土の塊を砕きます。※根が深く伸びる大根などは40㎝まで耕起するみたいです。

2.pH調整する

雨の多い日本では、自然に土壌が酸性に傾くようになります。

そこで石灰を用い、酸性に傾いた土を中性付近に近づける作業が必要となります。※中性付近とはpH数値6~7の弱酸性付近です。

石灰は、土の表面にまいただけでは効果は期待できないそうです。

ポイントは土と混ぜ込むことが必要となりますので、耕起前に土に必要量まんべんなくまき、耕します。※必要量は石灰の袋に表示されているので、その目安に従います。

3.堆肥を入れる

土の団粒構造を形成するうえで必要なのは、有益な微生物を増やし有機物が分解し『腐植』を増やします。

その腐植が団粒構造のもとになる小粒子同士を接着します。

そこで堆肥を入れることで土中の有機物を増やします。

但し、堆肥を入れるタイミングは、石灰を入れ耕起した後、1~2週間経過してからが好ましいとされています。

これは石灰が土に馴染む前に堆肥を入れると、石灰により堆肥の窒素分がガス化して失われることになり、植物に害を与えてします可能性があるようです。

4.土の状態を調べる

植物を植える前に、つくった土をチェックします。

チェック項目

  • スコップが軽く差し込むと30㎝ぐらい入る。
  • 掘り起こした土が黒っぽい色。
  • 土を手に取り握ると団子のようにかたまる。
  • その土の塊を軽くつつくと形が崩れる。

この4つを満たしているとやわらかく強い土の可能性が十分あります。

何か植物を植える前には、この4つを実践してみてはいかがでしょうか?

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